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成膜/表面処理

FORGENANO社 ウェハ用ALD(原子層堆積)装置 TEPHRAシリーズ    高精度・高効率な枚葉式成膜装置

製造:Forge nano Inc. / 米国

ForgeNano社の「TEPHRAシリーズ」は、200mm以下のウェハに対応した枚葉式ALD(原子層堆積)装置です。CRISP™プロセスにより、プラズマ不要で低温・高均一な成膜を実現し、最大25:1の高アスペクト比構造にも対応。独自の高速ドージングバブルと前駆体利用効率90%により、バッチ装置並みのスループットと低コスト運転を両立します。TSV、TGVプロセス、MEMS、マイクロLED、先端パッケージングなど幅広い用途に最適です。

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製品の特長

  • ForgeNano社のウェハ用ALD装置は、独自技術により高精度・高効率な成膜を実現します。 [CRISP™プロセスによる低温・高均一成膜] プラズマを使用せず、基板へのダメージを抑えながら80℃からの成膜が可能です。さらに、最大25:1の高アスペクト比構造に対しても均一な膜厚を確保します。 独自設計の高速ドージングバブルによる[迅速・安定した前駆体供給] ミリ秒単位の精密制御で成膜プロセスのスピードと均一性を向上。枚葉式でありながら、バッチ装置並みの生産性を実現します。 [前駆体利用効率の最大化(最大90%)] 高速バルブと不活性ガスカーテンを組み合わせることで、前駆体の利用効率を飛躍的に高め、運転コストを大幅に削減します。

  • ALDx SiO₂ CRISP|バリア用途における高いコンフォーマル成膜
    1. 高アスペクト比構造への優れた成膜性能
    SiO₂ CRISPは、アスペクト比35:1以上の構造でも完全なギャップフィルを実現。
    ブレークダウン耐性を含む優れた電気特性を保持。
    2. 湿気・化学バリアとしての有効性
    SiO₂ CRISPは、Al₂O₃とのナノラミネート構造に組み込むことで、
    環境バリアとして高い性能を発揮。
    複数の顧客でナノラミネートを用いた実績あり。
    HAST試験(125℃、85%RHで100時間)により、耐湿性が確認済み。
    ウェハの反り試験でも、湿気浸透が最小限であることを確認。

  • ケーススタディ|過酷環境でのバリアコーティング性能
    試験内容:HAST性能評価
    ALDxソリューション:Al₂O₃とSiO₂のナノラミネート構造(ALD-CAP®)
    酸素透過率:<1×10⁷ cm³·mm/m²·day
    水蒸気透過率(WVTR):<4×10¹⁰ g·mm/m²·day(38℃)
    試験条件:
    HAST(Highly Accelerated Stress Test)
    96時間試験は85℃/85%RHで1000時間相当の加速試験
    結果:
    PECVD SiN(800nm):96時間・384時間ともに失敗
    ALD-CAP®(10nm):96時間は合格、384時間で失敗
    ALD-CAP®(20nm):96時間・384時間ともに合格
    ポイント:
    ALD-CAPはPECVD SiNより優れた耐湿性能を示し、
    10nmという極薄膜でも高いバリア性能を発揮。
    独自開発のALD技術で、従来比100分の1の薄膜を短時間で実現。

  • ケーススタディ|金属バリアシードコーティング(開発中)
    課題 TSVやTGVのCuバリアシード(CBS)プロセスでは、高アスペクト比構造の側壁と底面に連続的な被覆を、最小膜厚で実現することが大きな課題。
    従来の方向性成膜法(PVDなど)では、以下の問題が発生:
    コーティング不良
    通信不良(電気的接続不良)
    熱損失増加
    デバイス全体の故障
    ALDxによる解決策 ForgeNanoのALDx技術は、以下のメリットを提供:
    完全なコーティング
    高速で信頼性の高い電気接続
    より高性能なチップ
    エネルギー効率の向上
    ポイント
    ALDxは、従来の方向性成膜法の限界を克服し、歩留まり改善と次世代技術の実現を可能にする。

  • ケーススタディ|金属バリアシードコーティング(開発中)
    最近完了したフルスタック試料
    酸化膜/バリア層/シード層構成
    SiO₂:50~100nm(CRISPプロセス、275℃)
    TiN:25~50nm(CRISPプロセス、300℃)
    Ru:10~20nm(標準熱ALD、250℃)
    総成膜時間:3.5~5.5時間(非最適化状態)
    試験結果と性能
    銅電解めっきでシード層機能を確認
    トレンチの上部・底部で非常に良好なコンフォーマル成膜を実現
    ウェハ中心から端まで均一性良好
    アスペクト比4:1でも電解めっきに問題なし
    PVDバリア(TiW/Cu)より優れたステップカバレッジ
    次は25:1 Siトレンチ、30:1 TGVで試験予定
    成功実績
    10:1 Siトレンチ
    10:1 ガラス貫通ビア(TGV)

  • ケーススタディ|Ru上でのCu核生成とHourglass TGVへの充填
    試験概要
    Hourglass形状のTGVで、Ru ALDシード層上にCu電解めっき(ECD)の核生成が成功。
    両面ALD適用により、ビア内部に約30nmのRu、側面に約15nmのRuを形成。
    Ruシード層はCuシードよりも負の電位が必要。
    Cu充填の特徴
    ビア中央から充填が開始し、コンフォーマル(均一)な充填を実現。
    上下方向でわずかな非均一性が確認されており、これは薬液槽の流体挙動に起因すると考えられる。
    重要ポイント
    Cu ECDの核生成はRu ALD上では異なるが、充填レシピは従来と同じ。
    高アスペクト比構造でも均一なCu充填が可能。

  • ケーススタディ|垂直TGVでのCu電解めっき充填
    試験概要
    垂直TGV構造で、Ru ALDシード層上にCu電解めっき(ECD)の核生成と充填が成功。
    両面ALD適用により、ビア内部に約30nmのRu側面に約15nmのRuを形成。
    Ruシード層はCuシードよりも負の電位が必要。
    Cu充填の特徴
    ビア中央から充填が開始し、コンフォーマル(均一)な充填を実現。
    上部と下部で若干の非対称性が見られるが、
    これは薬液槽の流体挙動に起因すると考えられる。
    重要ポイント
    Cu ECDはRu ALDシード上で追加の膜や処理なしで成功。
    高アスペクト比構造でも均一なCu充填が可能。

  • TiNギャップフィルの結果
    試験条件
    Thermal TiN(熱ALD):300℃
    CRISP TiN(CRISPプロセス):300℃
    結果
    両プロセスとも、ギャップフィル性能は非常に優秀で均一。
    ウェハ中央および端部(10mm位置)で均一な成膜が確認され、
    高いコンフォーマリティ(密着性)を示す。
    ポイント
    CRISPプロセスは、従来の熱ALDと同等以上の均一性を確保しつつ、
    低ダメージで高アスペクト比構造に対応可能。
    高精度なギャップフィルは、
    先端半導体やパッケージング用途で重要な特性。

製品の適用例

ForgeNano社のウェハ用ALD装置「TEPHRAシリーズ」は、半導体製造の先端プロセスに幅広く対応します。パワー半導体やRFデバイスでは、ゲート絶縁膜や金属バリア層の高精度成膜により、信頼性と耐久性を向上。MEMSやCMOSイメージセンサーでは、均一な表面パッシベーションと防湿膜形成により、デバイス性能を長期安定化。さらに、マイクロLEDやフォトニクス分野では、高アスペクト比構造への均一成膜を実現し、光学特性を最適化します。先端パッケージング用途では、TSVやTGVのギャップフィルに対応し、ボイドレスな成膜で歩留まりを改善します。

製品の仕様

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